当院では、ヒト胎盤由来のプラセンタ製剤「メルスモン」「ラエンネック」を使用したプラセンタ注射を行っています。
症状や疾患によっては保険診療での治療が可能です。また、美容・健康維持などを目的としてプラセンタ注射をご希望の方には、自由診療でも対応しています。
プラセンタ注射とは
プラセンタとは「胎盤」を意味します。
医療用プラセンタ製剤は、ヒトの胎盤を原料として製造された医薬品です。当院では、国内で医療用医薬品として承認されている「メルスモン」および「ラエンネック」を使用しています。

原料となる胎盤について感染症検査などが実施され、製造工程でも加熱処理・滅菌処理などの安全対策が講じられています。
一方で、ヒト由来の原料を使用しているため、感染症伝播のリスクを理論上完全に排除することはできません。治療前に内容をご説明し、ご理解いただいたうえで投与を行います。
保険診療でのプラセンタ注射
当院では、疾患や症状が保険適用の条件を満たす場合、保険診療としてプラセンタ製剤による治療を行っています。
メルスモン
メルスモンは、以下の疾患について国内で承認されています。
- 更年期障害
- 乳汁分泌不全
更年期障害では、ほてり・発汗・のぼせなどをはじめとする症状について診察を行い、医師が適応を判断します。
メルスモンの承認された投与方法は、通常1日1回2mLを毎日または隔日に皮下注射する方法です。
ラエンネック
ラエンネックは、慢性肝疾患における肝機能の改善を目的とした医薬品として国内で承認されています。
診察や検査結果などをもとに、医師が保険診療での治療適応を判断します。承認された投与方法は、通常成人1日1回2mLを皮下または筋肉内に注射する方法です。
※保険診療での投与が可能かどうかは、症状、診断、治療内容などによって異なります。診察のうえ医師が判断いたします。
美容目的などのプラセンタ注射〈自由診療〉
当院では、保険診療の適応とならない場合でも、美容・健康維持などを目的としてプラセンタ注射をご希望の方に、自由診療での投与を行っています。
美容目的などでの使用は、メルスモン・ラエンネックについて国内で承認された効能・効果とは異なる使用となります。
効果の現れ方には個人差があり、特定の美容効果や健康増進効果を保証するものではありません。医師の診察を行ったうえで、ご希望や体調に応じて投与についてご相談いただけます。
料金(自由診療)
| 製剤 | 料金(税込) |
|---|---|
| メルスモン | 1アンプル(2mL) 1,000円 |
| ラエンネック | 1アンプル(2mL) 1,000円 |
副作用・注意事項
プラセンタ注射実施にあたっては、開始時や一定の投与期間が経過した時点で、採血検査等の各種検査を実施することがあります。
プラセンタ注射では、注射部位の痛み・発赤・腫れ・硬結などが生じることがあります。また、発疹・発熱・かゆみなどの過敏症がみられる場合があります。
ラエンネックでは、まれにアナフィラキシーショックなどの重大な副作用が報告されています。異常を感じた場合には、速やかに医師へご相談ください。
過去にプラセンタ製剤やその他の医薬品でアレルギー症状を起こしたことがある方は、診察時に必ずお申し出ください。
感染症に関する安全対策について
メルスモン・ラエンネックはいずれもヒト胎盤を原料として製造される「特定生物由来製品」です。
原料提供者に対する問診や感染症検査、製造工程における加熱・滅菌処理など、感染症の伝播を防止するためのさまざまな安全対策が講じられています。
これまで両製剤の使用によって変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)が伝播したとの報告はありませんが、ヒト由来製剤である以上、感染症伝播のリスクを理論上完全に排除することはできません。
献血について
ヒト胎盤由来プラセンタ注射を受けた方については、日本赤十字社の献血基準により、最終投与日から3か月間は献血を行うことができません。
2026年10月1日に献血基準が変更され、現在は最終投与から3か月が経過すれば、プラセンタ注射の使用歴のみを理由として献血ができなくなることはありません。
ただし、実際に献血が可能かどうかについては、そのほかの健康状態や献血基準を含め、献血時に最終的に判断されます。
プラセンタ注射をご希望の方へ
保険診療をご希望の場合は、症状やこれまでの治療歴などを確認し、保険適用について医師が判断いたします。その際、採血検査等の検査を行うこともあります。
美容目的などでの投与をご希望の場合は、自由診療として対応しています。
プラセンタ注射についてご不明な点がございましたら、診察時にお気軽にご相談ください。

